子どもの名前を考えているとき、
meimei letter®

meimei letter®

子どもの名前を考えているとき、きっと人は優しい。

名前をつけるときの親の気持ち。
決定するまでのプロセス。
出産にまつわるエピソードや
親になったときの心境などを、
取材して言葉にしてみたい。

そんな思いつきのように始まった、
父親コピーライターの活動です。

二〇一八年五月から現在まで、
仕事と子育ての隙間を使って
コツコツ手紙にしています。

話を聞く。手紙にする。お渡しする。
そのすべてが楽しくて、尊い時間で。

やがて活動を続けていく中で、
この手紙を世の中に発信することで
社会に新しい風を届けられないだろうか…?
という思いが募っていき、
このたび「命名レター」ウェブサイトを開設。

レターサイズの短い言葉たちには、
優しい世の中をつくるヒントが詰まっている。
大げさなことをすみません。でも、
今は、そう言わせてください。

コピーライター武田 道生

あん

大木という苗字には、花や果実が似合うかも。
さくら、もも、みかん、れもん…
ことば遊びをしながら、ふと思い浮かんだのが、あんず。

「杏」と書いて、「あん」と読む。一見、ふつうなんだけど、
「杏」のなかに、大木という文字が見つかって
その瞬間、この名前がすごく特別な存在になったんだよ。

成長するにつれて美味しくなるあんずのように、
あなたはこれから、いろんなものを実らせていくと思う。
でもそのほとんどは、自分ひとりの成果じゃないよ。
誰かにもらった栄養でできているんだ。

だから、その実を分かち合えるかけがえのない仲間や、
困っている人に差し出せる思いやりも、
いっしょに育ってくれますように。

平成27年2月
父と母より

りょうたろう

稜太郎

きっかけは、パパが大好きな「稜線」という1冊の写真集。
手書きの稜という文字に惹かれて、いつしか名前の候補になって、
親しみを込めて「太郎」をつけたら、あなたの名前になりました。

りょうくん、りょうちゃん、りょうたろう。
これから出会う人たちに、気軽に声をかけてもらえるように。
単純だけど、そんな思いも大きかったかな(笑)。

一本にしか見えない山の尾根も、上から見ると縦横無尽。
いろんな角度で眺めれば、いつだって可能性はひろがっている。
楽しいときや、つらいとき。甘いものや、苦いもの。
いったんぜんぶ飲み込んで、真っ直ぐな気持ちで、でこぼこ進もう。
きっとその歩みこそ、美しい稜線になるのだから。

パパは、息子に恥じない仕事をする!と心に決めた。
ママは、思いやりのある素直で優しい人に育てようと思った。
この気持ちを忘れずに、私たちも、でこぼこ進むよ。

平成28年11月
父と母より

けんた

健太

心と体が元気なら、あとは何とかなるものだ。
そんな、あきれるくらい真っ直ぐな思いを、
あなたの名前に込めています。

困難に立ち向かうとき。好きなことに夢中になるとき。
目標に向かってチャレンジするとき。何かを切り拓くとき。
いつだって原動力は、丈夫な体と強い気持ち。
まずは健康でいることが、いちばんの準備になるからね。

これから健太が生きていくなかで、
乗り越えなくちゃいけない山が、大なり小なり姿を現すと思う。
だけど自分次第で、おもしろい山にも楽しい山にもできるから、
失敗を恐れず、勇気を出して、一歩ずつ踏み出してください。

目の前に山があるのは、上を向いて歩くため。
そう思えたら、こっちのもんだ。
そう思えないときは、すこし休めんで、またすすめ。

平成29年1月
父と母より

かいと

海翔

WE ARE 親子だ、はじまりだ。
いっしょに歌って、声を出そう。
YOU ARE 息子よ、海を越え、
大きなこころで、世界へ羽ばたけ。

オフザボールで動けるように。自分を信じて走れるように。
苦しいときこそ前を向け。YOU ARE 男だ、強くなれ。

うれしさも、くやしさも、ぜんぶ一緒に分かち合おう。
いいときも、わるいときも、WE ARE お前のサポーター。

でも今はただ、この幸せを噛みしめたい。
I AM KAITOと巣立つまで、ゆっくり大きくなってくれ。
お父さんとお母さん、これから出会う人たちと
思い出つくろう、WE ARE 家族。

(一緒に行こうね、WE ARE REDS.)

平成21年7月
父と母より

みおり

澪梨

あなたに教えてあげたいこと。
お腹にいるときは「みこちゃん」と呼んでいたこと。
そこから「みおちゃん」になり「みおり」になって、
“みずみずしく、実り豊かに”という思いで、漢字を選んだこと。

あなたに伝えておきたいこと。
一人娘のあなたには、1つ年上のお姉ちゃんがいること。
お母さんのお腹の中で、静かに息を引き取ったけれど、
今もどこかで私たちを見守ってくれる、
大切な家族の一員だということ。

お父さんとお母さんが、あなたから教わったこと。
どんなときも、前向きな気持ちを忘れてはいけないということ。
乗り越える力があれば、試練のある人生も、豊かな時間にできること。

これからもたくさんのことを、澪梨から学ぶんだろうなぁ。
でも今は、あなたの親になれた幸せを素直にかみしめていたい。
あなたの誕生を喜ぶ、家族、親戚、仲間みんなの笑顔に囲まれながら。

平成28年9月
父と母より

ちき

千嬉

チキチキバンバン、チッチキチー♪
元気な響きと楽しいリズムにあわせて
1000よりもっとたくさんの、
嬉しいこと、面白いこと、楽しいことが、
あなたを迎えてくれるはず。

もしかすると、そのひとつひとつは、
とてもさりげなかったり、ささやかなものだったり、
当たり前のことのように見えるかもしれない。
だけど、素敵なことは、日常のふとした瞬間にかくれているもの。
だから、それを見つける力、感じる力を身につけて、
たくさんのハッピーを世界にふりまいていってください。

そうすると、かけがえのない仲間ができるから。
困難を乗り越えるときのチカラになるから、
世界がもっと素敵に変わるから。
すすめ、ちきさん。ふりまけ、ハッピー。

平成28年2月
父と母より

あお

私たちの好きな「いろ」を名前にしよう
そう言って、大きなおなかをさすりながら、
あなたの名前は決まりました。

紺碧の海を思い浮かべて、
どんな未来がひろがっているのか、想像してみる。
楽しみな気持ちもあるし、ちょっぴり不安も正直ある。
だけど勇気を出して、一歩踏み込んでみたら、
案外ピントが合うものだから。

誰かの意見を聞くのも大切だけど、
自分の声に耳を傾けることも忘れないで。そして、
いちばんワクワクできることを見つけて、
夢中になってほしいと思います。

これからどんな色にでもなれる「あお」君と、
一緒に過ごせる毎日が、とても楽しみです。

平成27年10月
父と母より

ゆう

まだ、あなたがお母さんのおなかにいて、
性別もどっちなのか、はっきりわからなかったころ。
男の子でも、女の子でも、優しい人になってほしいなぁと、
ただそれだけの思いから、つけた名前です。

とはいえ、優しさって、ときどきすごく難しい。
お父さんも、お母さんも、今でも苦労することがあるよ。

だけど、たまに自然に優しくできることがある。
厳しい冬から、少しずつ春が訪れるくらい自然に。
ほんとうは、すごく簡単なのかもしれないなぁ。
ゆうちゃんの姿を見ていると、そう思えてくるから不思議です。

こころにとげができたときは、そっと取り除いてあげるから。
根気よく、辛抱強く、喜びも痛みも分け合いながら、
ひと皮むけて成長するまで、しっかり育てていくからね。

平成24年11月
父と母より

  • はじめに

    コンタクトフォームにてご依頼ください。後日、メールにて詳細を説明します。

  • ヒアリング

    基本的にオンライン電話でヒアリングを行います。(1時間ほどかかります)

  • ライティング

    取材内容をもとにレターを作成。データにて内容を確認していただきます。
    (修正は原則1回まで)

  • 完成・納品

    内容が決定次第ご入金いただきます。入金後、額装品を納品いたします。